2019/02/18
「ブルーライト」という言葉は、現代においてはお馴染みで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ブルーライトは人体に悪い影響を及ぼすと言われています。
ブルーライトを避けるための「ブルーライトカット眼鏡」という商品も定着してきていますよね。
では、なぜブルーライトを避けなければならないのでしょうか?
ブルーライトが人体に与える影響とは具体的にどのようなものがあるのか、またその対策についてご紹介します。
目次
そもそもブルーライトとは?
ブルーライトとは、その名の通り青色に光る光のことで、波長が380~500ナノメートルの光です。
人間が見ることのできる光(可視光線)の中で最も波長が長くて、強いエネルギーを持つといわれています。
現代は、省エネ化でLEDが普及したことによりブルーライトの暴露量が増えています。
ブルーライトの放出量が特に多いのは、現代人の生活に欠かせない「スマートフォン」です。
他には「パソコン」などの必需品にも多く含まれます。
パソコンやスマホは、毎日見ない日は無いほど私たちの生活に欠かせないものとなっていますよね。
リビングを照らす照明やテレビにも、LEDが使われています。
ブルーライトが人体に与える7つの影響
ブルーライトが人体に与える影響とは具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
毎日大量のブルーライトを浴びていることに何となく気付いていながらも、ちゃんとした対策を取っていない方も多いのではないでしょうか?
ブルーライトが人体に与える影響を知ってしまったら、恐ろしくてスマホを見たくなくなるかもしれません。
それでは、ブルーライトが人体に与える影響について7つご紹介します。
目への影響
ブルーライトは紫外線の次にエネルギーが強く、目の水晶体や角膜で吸収されることは少なく網膜にまで直接届いてしまいます。
目の働きの中で網膜の果たす役割は、カメラで例えると“フィルム”のようなもので、ブルーライトを長時間見続けると、網膜の中心にある黄斑が傷ついてしまいます。
黄斑の傷つきが進行すると、目の様々な病気を引き起こしてしまう恐れが高まるといわれています。
目の働きの中で角膜の果たす役割は、カメラで例えると“フィルター”のようなもので、ブルーライトを長時間見続けると、顔面の三叉神経が刺激され、圧迫されます。
あまりに圧迫されますと、目に強い痛みが走ったり、目の裏がズキズキするような感覚に襲われることがあります。
スマートフォンを長時間見たり、デスクワークで一日中パソコンを眺める人は、知らず知らずのうちに目に悪影響を与えているのです。
先日テレビ番組で、常にスマホを見る現代人には「隠れ斜視」が多く、将来的に本当の斜視になる可能性もあると特集していました。
もちろん、視力も低下します。
肩凝りへの影響
ブルーライトが目に与える影響についてお話しましたが、目に与える影響は目だけには留まりません。
ブルーライトはとても刺激の強い光なので、ずっと見ているとチラつきや眩しさを覚えることが多くなります。
そうすると、目は瞳孔を縮めようとして目の筋肉を駆使します。
目の筋肉を酷使することで眼精疲労や目の痛みを引き起こしますが、それだけではなく肩凝りや首の凝りなどを引き起こす原因にも繋がります
肌への影響
これまで、メラニンの生成促進などの肌の色素沈着を招く光線は紫外線だけが原因とされてきましたが、ブルーライトもメラニンの生成促進に大きな影響を及ぼすことが明らかになっています。
ブルーライトにより、たった1時間で肌細胞が変色して色素沈着を引き起こし、さらにその色素沈着は頑固に残るそうです。
また、ブルーライトによって目を酷使することで脳がストレスを感じ、「副腎皮質刺激ホルモン」というものを生成し、肌のくすみの原因となります。
他にも、ブルーライトの波長特性から肌の深い所に皮下組織の下の血液まで浸透すると言われており、これは肌の老化の原因となります。
スマホを見ているだけでシミが出来、肌がくすみ、老化してしまうなんて、恐ろしすぎます…!
睡眠への影響
長時間ブルーライトを浴び続けていると、人の体は「朝の太陽の光だ」と勘違いすることがあり、メラトニンという眠気を誘うホルモンが分泌されにくくなります。
その結果、人間が体内に持っているといわれる“体内時計”に狂いが生じて、自律神経の乱れなど、身体に様々な不調をきたします。
自律神経が乱れた結果、眠りが浅くなったり、寝つきが悪くなったりします。
病気発症への影響
先程、ブルーライトにより体内時計が狂ってしまうという説明をしましたが、体内時計が乱れると、睡眠障害だけではなくガンや糖尿病をはじめとする様々な病気を引き起こす可能性があることも分かってきています。
体内時計の乱れにより、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きが低下し、糖尿病のリスクを高めることはよく知られています。
また、朝に太陽の光を浴びて副交感神経が高まると血圧が上昇し、夜になると血圧が低下するといった、血圧のリズムにも乱れが生じます。
肥満への影響
ブルーライトによる体内時計の乱れは、体温や心拍、血圧、血糖値、ホルモンなどといった生理機能の変動リズムに影響し、糖尿病や高血圧、心筋梗塞といったメタボリックシンドロームのリスクを高めます。
そのため、ブルーライトを多く浴びる生活をするだけでもメタボリックシンドロームになりやすいことが数多くの研究でわかってきました。
たとえばマウスによる実験で、通常の光環境で過ごしたマウスと、夜間に光を浴びたマウスでは、同じカロリーの食事でも夜間に光を浴びたマウスのほうが太りやすいという研究報告もあります。
精神への影響
ブルーライトはとても明るく強い光なので、目の網膜から脳へと直接ダイレクトに伝わります。
この伝わり方が強すぎるため、アドレナリンやコルチゾール、セトロニンなどのホルモンを刺激してしまいます。
これらのホルモンが刺激され分泌されると、心の状態や精神状態に悪い影響を及ぼしてしまうことがあります。
例えば、なんだか妙に疲れやすい、落ち込みやすくなった、わけもなくイライラする、といった症状が出たり、ひどい場合はうつ病を引き起こすこともあります。
ブルーライトを避ける7つの対策!
前項で説明したとおり、ブルーライトが人体に与える影響は様々で、非常に恐ろしい光であることが分かりました。
しかし、現代社会においてパソコンやスマートフォンを全く使わないというわけにもいきません。
では、ブルーライトの光を極力減らして生活するためにはどのような方法があるのでしょうか?
ブルーライトを浴びすぎないための対策を7つご紹介します。
ディスプレイ画面の明るさを下げる
すぐに出来る対策として、パソコンやスマートフォンのディスプレイ画面の明るさを下げることが挙げられます。
明るさを下げることにより、ブルーライトの量を減らせるので人体への影響を抑えることが出来ます。
また、パソコンでは明るさの調整をする設定ページで「青色光」の輝度を下げることが出来、これはかなり効果的な対策になります。
スマートフォンでしたら、ブルーライトを自動調節してくれるアプリがありますので、そちらを活用するのも良いですね。
さらに、画面を暗くしたうえで、なるべく距離を離して画面を見るよう心掛けましょう。
表示される文字を大きめに設定すると、画面から距離を離しても見えづらくないのでオススメです。
リビングを照らすLED照明の場合は、明るさが調整できるのであれば暗めの状態に調整して下さい。
テレビも同じく、バックライトの明るさを暗めに調整しましょう。
ブルーライトカットめがねを使う
パソコンやスマートフォンを見る時に使う、専用のメガネを使うこともおすすめです。
この場合にはディスプレイ画面の調節をする必要もなく、手軽にブルーライトをカットすることが出来ます。
デザインがオシャレなブルーライトカットめがねも続々と発売されていますので、ファッションアイテムとして好みのめがねを見つけてみましょう♪
ブルーライトカットフィルムを使う
パソコンやスマートフォンのディスプレイ画面に、ブルーライトを軽減する専用フィルムを貼る方法もあります。
これは一度張り付けてしまえば、明るさを調整する必要もないですし、メガネをかける必要もないので、とても気軽で確実な方法であるといえます。
私もこちらを愛用しています☆
スマホ用
PC用
ブルーライトカット化粧品を使う
ブルーライトによるシミや老化からお肌を守りたい!という方は、ブルーライトカット化粧品を使用することをおすすめします。
最近では、LANCOME(ランコム)やナチュラグラッセを始めブルーライトをカットする化粧品が各社から販売されていますよ。
女性の皆さんは今すぐチェックです!
長時間の使用を避ける
ついつい長時間、パソコンやスマートフォンの画面に集中してしまいがちですが、1時間ごとに15分程度は画面から視線を外すように心がけましょう。
厚生労働省のガイドラインでも「1時間のデジタルディスプレイ機器での作業を行った際には、15分程度の休憩を取る」ことが推奨されています。
これにより、ブルーライトによる目への影響などを軽減することが出来ます。
寝る前のパソコンやスマホの利用を控える
寝る前についついパソコンやスマホでSNSなどをチェックしてしまいがちですが、今日から辞めましょう!
寝る前にパソコンやスマホを見ると脳が興奮状態になってしまうばかりか、ブルーライトを浴びることで脳が朝が来たと勘違いしてしまい、良い睡眠が取れなくなってしまいます。
夜中に強い光を浴びるとメラトニンの分泌量が減り、体内時計が乱れる原因となってしまいます。
眠る2~3時間前から、なるべくパソコンやスマホを見ないよう心掛けて下さい。
日中にしっかりと太陽光を浴びる
休みの日はなるべく、ブルーライトが出る環境から抜け出して太陽光を浴びましょう!
休みの日まで家でパソコンやスマホをチェック…なんてことでは、ブルーライトの影響が懸念されるだけではなくストレスも溜まってしまいます。
せめて休日くらいは、外へ出てリフレッシュするよう心掛けましょう。
まとめ
今や私たちの生活の一部となったパソコンやスマホ。
しっかりとブルーライト対策をして、上手に付き合っていきたいですね。