2019/02/18
テレビや雑誌などでもよく耳にするようになった「腸内フローラ」。
実は、同じものを食べても太らない「痩せ体質」の人と、太ってしまう「太りやすい体質」の人の違いは腸内フローラにあるということをご存知でしょうか?
そして両者の違いは「痩せ菌」が多いか「デブ菌」が多いかにあるのです!
太りやすい体質の人は、腸内環境を整えることで「痩せ菌」を増やし、便秘解消だけではなく同時にダイエットへの効果も期待できるというわけです^^
今回は、ぽっこりお腹を改善して腸内美人になれる「腸内フローラダイエット」のやり方と口コミについて検証していきます☆
「名医のTHE太鼓判」で麻木久仁子さんが挑戦した腸内フローラダイエットのやり方についても紹介しています。
目次
腸内フローラについて
そもそも腸内フローラとは?
私たち人間の腸内にはたくさんの細菌が住んでいます。
その数なんと100種類以上、数にして約100兆個ともいわれています。
これを腸内細菌と言い、中でも回腸(小腸の終わり)から大腸にかけては腸内細菌が種類ごとに集まり、びっしりと腸内の壁面に生息しています。
この様子がまるで腸内に咲いたお花畑のようであることから「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。(お花畑= flora)
さらにこの腸内フローラの中には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌が存在します。
悪玉菌…腸内環境を悪化させる細菌。腸の中を腐らせたり有毒物質を作ったり、人の体に有害な働きをする。
日和見菌…善玉菌にも悪玉菌にも属さず、形勢をうかがって有利な方の味方をする菌。
健康な人の場合、善玉菌15%:悪玉菌10%:日和見菌75%の割合で腸内バランスが取られています。
しかし、善玉菌と悪玉菌の差は5%しか無く、ちょっとバランスを崩すだけですぐに悪玉菌が優勢になりうることが分かりますね。
さらにこれらの菌の中には「痩せ菌」と「デブ菌」がいるということが最新の研究でわかってきています。
腸内フローラの「痩せ菌」と「デブ菌」とは?
痩せ菌とデブ菌、それぞれどのような細菌なのでしょうか?
デブ菌…太りやすい体質を作り出す菌のこと=悪玉菌
読んで字のごとく、ですね。
腸内細菌の状態によって太りやすくなったり、痩せやすくなるというわけです。
痩せ菌である「善玉菌」は腸内環境を良くしてくれることで知られていますが、「肥満防止」にも絶大な効果を発揮します。
そして、痩せ体質の人の体内には痩せ菌である善玉菌の割合が多いといわれています。
痩せ菌である善玉菌が増えると、腸の働きが良くなりお通じが改善する上に、体内の余分な老廃物や水分が排出されて代謝がアップ!
結果、体に脂肪が溜まりにくくなり痩せやすい体質になることが出来るのです^^
デブ菌を減らし痩せ菌を増やすには、とにかく「腸内フローラ」を整えることが大切だということが分かっていただけたでしょうか?
自分の「痩せ菌」の量をチェックするには?
ダイエットをする前に、まずは現在の自分の痩せ菌の量を知りたいですよね。
痩せ菌の量をチェックする方法は「便の状態を見ること」です!
痩せ菌(善玉菌)が多い人の便には、以下のような特徴があります^^
○ 色が黄色~黄色がかった褐色
○ 臭くない
○ 適度に柔らかい
逆に、デブ菌(悪玉菌)が多い人の便には以下のような特徴があります。
× 色が黒っぽい
× 臭い
× 硬い(もしくは下痢)
あなたの便はいかがでしょうか?
腸内フローラダイエットの正しいやり方について
“痩せ菌”の正体が「善玉菌」であることが分かったところで早速、腸内フローラダイエットのやり方について見ていきましょう☆
腸内フローラダイエットのやり方はいたって簡単。
善玉菌を増やす食生活を心掛けるだけでOKなんです^^
食事制限や運動をする必要は一切なし!
それでは、善玉菌を増やす食べ物について見ていきましょう。
ヨーグルト
腸内フローラダイエットの基本はヨーグルトです☆
ヨーグルトは便秘に効くことで有名ですよね。
その理由は、ヨーグルトに含まれている乳酸菌やビフィズス菌のおかげ。
しかし、だたヨーグルトを食べれば良いというわけではなく、善玉菌を増やすにはいくつかのポイントがあるのです!
ヨーグルトの選び方
ヨーグルトには様々な種類があり、それぞれに違った乳酸菌やビフィズス菌が含まれています。
ここで大切なのが、自分の腸に合った菌入りのヨーグルトを選ぶこと。
自分の腸に合ったヨーグルトの見分け方はとても簡単で、一週間同じヨーグルトを食べ続けるだけでOKなんです☆
便秘が解消すれば自分に合っているヨーグルトということになり、改善が見られない場合はそのヨーグルトが合っていないということになります。
合っていなければ、他の菌の入ったヨーグルトを選びまた一週間続けてみましょう^^
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌には、例えば以下のような種類があります。
・アシドフィルス菌(L-55株・L-92株・CK92株)
・プラズマ乳酸菌
・ガセリ菌SP株
・乳酸菌シロタ株
・クレモリス菌FC株
・LB81乳酸菌
・LG21乳酸菌
・1073R-1乳酸菌
・LGG乳酸菌
・乳酸菌HOKKAIDO株
・ビフィズス菌SP株
・ビフィズス菌BB536
・ビフィズス菌BE80
・ビフィズス菌BifiX(GCL2505株) …etc
これらの菌がもたらす効果は様々で、美肌効果のあるものもあれば、風邪やインフルエンザの予防になるものもあります。
自分の腸に合う+付随する効果も考えて選びたいですね☆
ヨーグルトの食べ方
まず、ヨーグルトは加糖タイプではなく無糖のプレーンタイプを選んで下さい。
そこに、善玉菌のエサとなる「オリゴ糖」や「ハチミツ」を加えたり、食物繊維が豊富な「バナナ」や「りんご」をトッピングすると効果的です。
一度に食べるヨーグルトの量は100gを目安にしましょう。
ヨーグルトは冷たいままでもOKですが、「ホットヨーグルト」もおすすめです。
ホットヨーグルトは冷たいヨーグルトに比べて乳酸菌の働きを高める効果があり、体を冷やすこともありません。
①耐熱容器にプレーンヨーグルト100mlを入れる。
②電子レンジで500Wで40秒ほど温める。
ヨーグルトは63度を超えると菌が死滅してしまいます。
電子レンジによって温まり方に差がありますので、温めすぎないように注意しながら作ってくださいね。
ヨーグルトを食べるタイミング
ヨーグルトを食べるタイミングとして最も推奨する時間帯は「朝食後」です☆
朝は、腸が最も活動的になる時間帯です。
しかし、起きた直後は胃酸が多く分泌されているため、食べるなら朝食後がおすすめです。
胃の中は空腹時はpH1~2と強い酸性ですが、食事をするとpH3~5まで酸性度が下がります。
そのため、しっかりと乳酸菌やビフィズス菌を生きたまま腸に届けるためには、胃酸が薄まっている食後のタイミングが効果的であると言えます。
「名医のTHE太鼓判」で消化器内科医の大竹医師先生が考案した腸内フローラダイエットに挑戦した麻木久仁子さんも、朝食にヨーグルトを取り入れる方法を実践していました☆
“寝る前に食べると良い”という説もありますが、夜は代謝も落ちますし、寝ている間のカロリー消費は非常に少ないです。
よって脂肪の蓄積にも繋がり、ダイエット効果はとても期待出来ません。
また、ヨーグルトが消化される前に寝てしまうと、翌朝の胃もたれの原因にもなります。
もしも夜に食べるのであれば、夕食後の寝る3時間前までには食べておきましょう。
発酵食品
ヨーグルト以外で効率的に善玉菌を増やすには、発酵食品もおすすめです。
私たちに馴染み深い発酵食品にも、乳酸菌やオリゴ糖など善玉菌のエサとなる成分が多く含まれています。
発酵食品には、例えば下記のようなものがあります。
・味噌
・しょうゆ
・酢
・塩こうじ
・漬物
・ピクルス
・キムチ
・チーズ …etc
納豆に味噌汁にお漬物…全体的に和食では定番の食材や調味料ですよね。
つまり、和食中心の食事は善玉菌を増やすにはピッタリである、ということが分かります^^
これらの発酵食品を、積極的に毎日の食事に取り入れましょう!
特に納豆には「大豆オリゴ糖」と呼ばれる成分が含まれており、この大豆オリゴ糖は善玉菌のエサになります。
さらに納豆には悪玉菌の増殖を抑える効果もあり、まさに腸内フローラダイエットには適している食材なのです☆
毎日の食事にも取り入れやすいので、ぜひ「毎日納豆を食べる」という習慣を身に着けてみて下さい。
食物繊維
発酵食品に続いておすすめなのが、食物繊維です。
胃には消化酵素があり、食事を摂ると栄養分を吸収したり、新たな栄養素に変化させる働きを持ちます。
しかし、食物繊維は消化酵素でも消化されずに、胃から直接大腸に運ばれて老廃物として体外に排出されます。
このように、食物繊維は栄養素にはならないものの、便の量を増やすことで押し出す力を強くしたり、善玉菌のエサにもなるのです。
善玉菌のエサになれば「痩せ菌」が増えるので、食物繊維は腸内フローラダイエットには欠かせない存在なのです☆
食物繊維には種類があり、水に溶けやすい水溶性食物繊維と水に溶けにくい不溶性食物繊維の2種類があります。
・わかめ
・オクラ
・モロヘイヤ
・アボカド
・山芋
・納豆
・らっきょう
・こんにゃく
・りんご
・桃 …etc
・オートミール
・アーモンド
・切り干し大根
・きくらげ
・いんげん豆
・小豆
・おから
・ごぼう
・人参
・たけのこ
・エリンギ …etc
偏って「不溶性食物繊維」を取りすぎると水分が不足して便が硬くなり、便秘が悪化することもあります。
腸内フローラダイエットのために善玉菌を増やすには、水溶性食物繊維1:不溶性食物繊維2のバランスがおすすめです!
水分を多めに摂りながら、水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく摂取しましょう^^
腸内フローラダイエットの口コミは?
ここまで「腸内フローラダイエット」についてご紹介してきましたが、実際にやった人の口コミが気になるところです。
早速口コミを見ていきましょう☆
・ずっと悩み続けていた便秘が解消されました。
・お腹がぺったんこになった!
・お肌の調子も良い。
・運動をしなくてよいので無理なく続いています。
・痩せただけではなく、疲れが取れて体調がとても安定している。
食事制限や運動は一切無いため、無理なく続けられるという点がポイントのようですね^^
基本的には「ヨーグルト」だけでも構いませんし、プラスで納豆を続けてみるのも良いでしょう。
無理なく毎日食べ続けられる食材を選んでみて下さい☆
ちなみに「名医のTHE太鼓判」で腸内フローラダイエットに挑戦した麻木久仁子さん(54歳)は、2週間で体重-0.6キロ、ウエスト-3.7㎝という結果が!
この番組で消化器内科医の大竹医師が考案した腸内フローラダイエットのやり方は…
(メニューはヨーグルトがおすすめ)
②お肉を制限する。
(お肉を食べすぎると腸内環境が悪化する)
③腸内環境を整える「腸ドレ」を行う。
というものでした。
お肉を食べる際は赤身肉がおすすめで、1週間に500g以内(1日だと70g)に抑えるのがポイントだそうです。
また、ぽっこりお腹解消の腸トレのやり方は…
1、椅子に腰かけて背筋をピンと伸ばす。
2、左右交互にお尻で歩くように動く。
*これを2往復、朝昼晩行う
という、とても簡単なものでした☆
気になる方はこちらもトライしてみてくださいね!
まとめ
腸内フローラダイエットは、短期間で結果が現れるダイエットではありません。
しかしながら、腸内フローラを改善することは太りやすい体質から太りにくい体質に変えることができるため、長期的に見ると非常におすすめなダイエット方法です☆
食事制限や運動などを行わずに無理なく続けることができるので、身体のためにもぜひ取り入れてみてくださいね^^