2019/02/18

風邪を引いたときに気になること。
それは「お風呂に入っても良いか」ということです。
私がまだ小さい頃、風邪を引いたときはお母さんに「お風呂に入っちゃダメ」と言われていました。
でも、ここ最近では世間的に「軽くならお風呂に入っても大丈夫」とも言われているようです!
一体どっちを信じれば良いのでしょうか?
そもそも入ってはいけない理由とは?
もし入って良いのであれば、入浴時に気を付けるポイントとは?
今回は、風邪のときお風呂に入る?入らない?という疑問について調べてみました!
風邪を引いたときお風呂に入ってはいけない?
今の大人の方は小さい頃、「風邪を引いたときにお風呂は入ってはいけない」と言われて育ったという方は多いのではないかと思います。
これに関しては様々な意見があるようですが、実際はどうなのでしょうか?
答えは「風邪の状況によって、お風呂に入って良い場合と、入らない方が良い場合がある」です。
お風呂に入ってはいけない風邪の状態とは、下記のとおりです。
〈お風呂に入ってはいけない風邪の状態〉
・症状が重い
・悪寒がする
・高熱である
実際にはお風呂に入ることによる風邪の悪化に科学的根拠はないのですが、風邪の症状が重い時にお風呂に入ると、体力を消耗する点と湯冷めで悪化する点が懸念されます。
風邪の症状が重い時は、無理にお風呂に入らず安静にしておくことが大切です。
特に乳幼児の場合、風邪の初期段階で入浴すると「熱性けいれん」を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
風邪を引いていてもお風呂に入って良い場合と入り方は?
先程、お風呂に入ってよいかどうかは「風邪に状態による」と説明しました。
では、お風呂に入っても良い風邪の状態とはどのような状態なのでしょうか?
お風呂に入ってよい風邪の状況は、シャワーOKの場合と入浴OKの場合とに分かれます。
まずはシャワーOKの場合から説明します!
〈シャワーOKの場合の風邪の状況〉
・症状が軽い
・熱が下がっている
・悪寒がしない
・アトピー性皮膚炎で皮膚が痒い
比較的症状が落ち着いて、悪寒もしない状態であることが条件なのですね。
高熱でお布団から出るのもやっと・・・というような、症状が酷い時には控えるべきでしょう。
〈入浴OKの場合の風邪の症状〉
・症状が比較的軽い
・熱が低い(37.5℃以下)
・鼻づまりがある
・喉が痛い
風邪を引いたときの入浴は、血行を良くして治りを早めるというメリットがあります。
風邪がやや重症で、治りきっていない方にはシャワーで済ませるよりも湯船に浸かって入浴することをオススメします。
風邪を引いている時にお風呂に入る場合の注意点
風邪が比較的軽度であれば、お風呂に入っても大丈夫であるというお話をしました。
しかし、いつも通りに入ってよいというわけではありません。
気を付けなければ、逆に熱が上がったりと風邪が悪化する危険性も!
では、風邪を引いている時にお風呂に入る場合にはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか?
風邪を悪化させないようにお風呂に入る注意点についてご紹介します。
〈風邪を引いている時にお風呂に入る場合の注意点〉
・入浴する場合は長時間浸からない
・熱いお風呂に浸かるのは控える(37℃~38℃が適切)
・シャワーもぬるめの温度でささっと済ませる
・湯冷めしないよう、すぐに温かい服に着替える
・水分補給する
・なるべく早めに布団へ入り安静にする
お風呂は基本的に、とても体力を使います。
体に負担がかからないように低めの温度に設定しましょう。
また、お風呂から出たら湯冷めをしないように気を付けて下さい。
水分補給を行い、早めにお布団へ入り安静にしましょう。
寒い時期は、入る前に浴室と脱衣所を温めておくと湯冷めしにくいですよ。
ここからは余談ですが…
風邪のときお風呂に入ってはいけないと言われているのには、実は“江戸時代の銭湯文化”が関係しているのです。
江戸時代の儒者の貝原益軒が書いた「養生訓」には“熱がある時は入浴をしてはいけない”と記してあったそうです。
その頃の庶民の家庭にお風呂はなく、多くの人々は銭湯へ通っていました。
銭湯でなくても、庭先に桶を置いて湯浴みしたりなど屋外に出ることが基本だったのです。
屋外に出ると、当然湯冷めしてしまいます。
昔の人は、この湯冷めによって風邪が悪化すると考えていたのでしょう。
入浴の為にわざわざ屋外に出るのは確かに湯冷めして風邪が悪化しそうです。
このことが後世に語り継がれて「風邪のときはお風呂に入ってはいけない」という事になったのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
風邪を引いたときはお風呂に入ってもOKですが、発熱したての頃や症状が重い時は避けましょう。
お風呂に入って風邪を悪化させるはめにならないよう、今回紹介した入浴時の注意点をよく守ってお風呂に入って下さいね!