2019/02/18
2月に入ると「そろそろ“いかなご”の時期だな~」と、毎年くぎ煮を作っている方は気になりだすのではないでしょうか。
兵庫県の郷土料理「いかなごのくぎ煮」に欠かせない、いかなごの新子(稚魚)ですが、毎年漁の解禁日というものが決められています。
2019年のいかなご漁の解禁日はいつなのでしょうか?
いかなごの栄養価やカロリー、効能って?
いかなご、こうなご、きびなご…似たような名前だけど何が違うの?
そんな「いかなご」に関する気になる疑問を解決していきます^^
いかなごの解禁日2019年はいつ?
くぎ煮に使用されるいかなごの新子(稚魚)の漁の解禁は、毎年2月下旬から3月上旬です。
いかなごの網おろし(解禁日)が決まるまでには、
②第1回 兵庫県・大阪府の漁業関係者による検討会議(試験操業の日や漁獲サイズの決定)
③試験操業で漁獲された新子の測定
④第2回 兵庫県・大阪府の漁業関係者による検討会議(漁獲サイズになる時期の割り出し)
⑤解禁日決定!
という流れがあります。
今年の解禁日は、2019年2月27日(水)と発表されました!
参考までに、過去5年間のいかなご漁解禁日がこちら。
- 2015年・・・2月26日
- 2016年・・・3月7日
- 2017年・・・3月7日
- 2018年・・・2月26日
- 2019年・・・2月27日(今年)
2016年、2017年は「超不漁」だったようで、例年と比べて解禁日が遅かったことが分かります。
ちなみに、安い年だと1kgあたり1,000円以下のいかなごが、2017年は2,800円程までに価格高騰していました。
今年(2019年)の漁獲量は、平年を下回る不漁だが、昨年(2018年)を上回るとの予想が出ています。(不漁兵庫県立水産技術センターより)
不漁だけど昨年は上回るとのことで、昨年よりも価格は安くなりそうですね!
「いかなご」は新鮮さが非常に重要ですので、解禁日には朝から並んでゲットしたいですね^^
いかなごの栄養とカロリーや効能について
小魚はカルシウムがたっぷりで栄養バッチリなイメージですが、いかなごはどうなのでしょうか?
いかなごはくぎ煮にして食べることが主ですので、「いかなごのくぎ煮」の栄養成分量やカロリーをみていきましょう。
見ての通り、いかなごは低カロリーなのにビタミン・ミネラル豊富で非常に栄養価に富んでいることがわかりますね!
イカナゴには、骨を丈夫にするカルシウムがたくさん含まれています。
これは、骨ごと食べられる小魚ならでは。
また、骨の生成に欠かせないリンも沢山含んでおり、それらの吸収を助ける働きがあるビタミンDも豊富です。
カルシウムは他にも精神を安定させる働きがあり、イライラ解消に役立ちます。
これ以外にも、ビタミンA、B12、鉄、EPA、DHAなどが多く含まれています。
総合的な効能としては、疲労回復、血行促進、貧血予防、動脈硬化予防、高血圧予防、がん予防、コレステロール値低下、
視力低下予防、免疫力強化、アレルギー症状の緩和、記憶力の向上、認知症予防、などが期待できます。
美味しいのに栄養価が高く様々な効能が期待できる、いかなご!
ぜひ進んで食べたいですね^^
いかなご こうなご きびなご の違い
「いかなご」「こうなご」「きびなご」
似たような名前ですが、一体何が違うのでしょうか??
まずは「こうなご」から。
これは、実はいかなごと同じ魚を指しているのです。
同じ魚でも、地域や大きさによって呼び方が異なってくるんですね。
関東地方 ・・「こうなご(小女子)」…稚魚
東北地方 ・・「めろうど(女郎人)」…成魚
関西地方 ・・「いかなご(玉筋魚)」「かますご(梭子魚子)」…稚魚
九州地方 ・・「かなぎ(金釘)」…稚魚
この名前を見たらピンときた!という地方の方もいらっしゃるのでは?
「いかなご」は関西地方の呼び方なんですね。
「いかなご」の水揚げ量は兵庫県が全国1位です。
兵庫県では小さい物を「シンコ(新子)」と呼び、大きい物を「フルセ(古背)」と呼びます。
「いかなご」は大きくなると20㎝前後まで成長します。
兵庫や大阪で親しまれている「いかなごのくぎ煮」は、稚魚である「シンコ(新子)」が使われます。
お次に「きびなご」について。
「きびなご」については、地域が違うから…という理由ではなく「いかなご」とは全く違う魚です。
「いかなご」は、スズキ目ワニギス亜目イカナゴ科 の魚。
「きびなご」は ニシン目・ニシン科の魚で、主に太平洋側で漁獲 されます。
ちなみに「ちりめんじゃこ」「しらす」はイワシ類の稚魚を指しますので、これらも別物です。
まとめ
今年のいかなごの解禁まで、あと少しです!
栄養価も高くて美味しい、いかなご。
いっぱい食べて美と健康に役立てましょう^^
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