2019/02/18
春がたけのこが美味しい季節です。
しかし、早く適切に処理して保存しなければ、時間が経つに連れて「えぐみ」や「臭い」が出てしまいます。
たけのこを正しく冷蔵保存する方法って?
たけのこを長期保存できる「瓶詰め」「塩漬け」「砂糖漬け」「酢漬け」「干したけのこ」の作り方は?
たけのこって冷凍保存できるの?
それぞれの保存期間はどれくらい?
今回は、たけのこの保存方法や保存期間についてご紹介します^^
目次
たけのこの冷蔵保存する方法と保存期間について
たけのこは、生の状態のままでは保存できません。
生のたけのこのまま放置しておくと、鮮度が落ちて苦味が出て硬くなってしまいます。
たけのこが手に入ったらまず、なるべくすぐに茹でましょう!
*たけのこの茹で方・あく抜きの方法についてはこちら→たけのこのあく抜きを短時間で簡単に行う3つの方法☆
それではまず、たけのこを冷蔵保存する方法からご紹介します☆
冷蔵保存は、比較的短期間で食べきる場合に向いています。
茹でてアク抜きしたたけのこは、茹で汁に付けたまま冷まして皮を剥きます。
その後、茹で汁ごとタッパーなどの密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。
茹でたたけのこからもアクが出てくるため、水は毎日交換しましょう。
水を毎日交換することで、1週間~10日の保存が可能です。
この他、市販の「水煮」を購入してすぐに使わない場合or使い切れない場合は、
水煮からたけのこを出し、タッパーに新しい水を入れて冷蔵庫で保存します。
保存期間は袋に記入している賞味期限が目安となります。
下記のような状態のものは既に傷んでいる可能性がありますので、
保存期間内に関わらず様子を見て処分してください。
☑赤やピンクなどに変色している
☑ぬめりがある
☑フニャフニャになっている
☑白い液が出てきている
たけのこを切ったときに、白いカビのようなものがありますが、
これはたけのこに含まれる「チロシン」というアミノ酸が結晶化したものなので問題ありません。
また、根元のいぼいぼのところが青黒くなっているのは、
たけのこに含まれる「アントシアニン」が反応して青っぽくなっているだけなので、これも問題ありません。
たけのこを長期保存する方法と保存期間について
たけのこをいっぱい貰いすぎて、短期間で消費できない!
たけのこを季節問わず1年中楽しみたい!
そんな方には、長期保存できる「瓶詰め」「塩漬け」「砂糖漬け」「酢漬け」「干したけのこ」保存がオススメです^^
まずは瓶詰めで保存する方法からご紹介します☆
たけのこの瓶詰め
・空きビン(ジャムや佃煮の空き瓶など何でもOK!)
・鍋
・布巾orペーパータオル
①アク抜きしたたけのこを瓶に詰めやすい大きさに切り、清潔な瓶に詰めます。
②瓶いっぱいに水を入れて、ふたを軽く締めます。
③鍋の底に布巾かペーパータオルを敷き、ふたの下くらいまでの高さ(全体は浸からない)の水に入れて火にかけます。
④沸騰したら火を弱め、30分煮たら火を止める。
⑤瓶を取り出して熱いうちに蓋をしっかりと閉めます。※やけどに注意
⑥次に、瓶全体が浸かるように入れて再度30分煮ます。
⑦瓶を取り出し、逆さにして自然冷却し、完全に冷めたら完成です☆
冷暗所で保存してください。
瓶詰めしたたけのこは、開封しなければ1年程度
開封後は冷蔵庫に入れ、水を毎日変えて1週間程度保存できます。
しっかり殺菌出来ている場合は、1年経っても水が濁る事はありません。
長期保存したいのであれば、なるべく瓶詰めを小分けにしておきましょう!
たけのこの塩漬け
次に、たけのこの塩漬け保存方法についてご紹介します☆
・塩・・・たけのこ100gに対して25g(+追加用の塩 少々)
・密封袋(ジップロックなど)
・保存用容器
①アク抜きしたたけのこを使いやすい大きさに切り、水気をしっかりと切ります。
②たけのこ一つ一つに塩をたっぷりと塗りまぶしていきます。
③密封袋にたけのこと追加用の塩を少々入れ、空気をしっかり抜きながら袋を閉めます。
④密封袋をさらに保存用の容器に入れて保存します。
1~2日程して水が出ていたら、水を捨ててから塩を追加してください。
塩漬けしたたけのこは、冷暗所で1年程度の保存が可能です。
塩漬けしたたけのこは、そのままでは塩辛くて食べることが出来ません。
使用する際には、500ccの水に対して、小さじ1の塩を入れた塩水に半日ほど付けておきましょう。
薄い塩水に浸けておくことで、浸透圧の関係で濃い塩から薄い塩に移る性質を利用します。
それでも塩辛い場合は、1時間弱茹でてから冷まして使いましょう。
たけのこの砂糖漬け
次に、たけのこの砂糖漬け保存方法についてご紹介します☆
・砂糖・・・たけのこ100gに対して3~4g(+追加用の砂糖 少々)
・密封袋(ジップロックなど)
・保存用容器
①アク抜きしたたけのこを使いやすい大きさに切り、水気をしっかりと切ります。
②たけのこ一つ一つに砂糖を塗りまぶしていきます。
③密封袋にたけのこと追加用の砂糖を少々入れ、空気をしっかり抜きながら袋を閉めます。
④密封袋をさらに保存用の容器に入れて保存します。
1~2日程して水が出ていたら、水を捨ててから砂糖を追加してください。
砂糖漬けしたたけのこは、冷凍庫で1年程度の保存が可能です。
たけのこを冷凍庫で保存をすると、通常は食感や味が落ちてしまうのですが
砂糖をまぶしているおかけで食感や味を保ちながら保存する事が出来ます。
砂糖漬けしたたけのこは、そのままでは甘くて食べることが出来ません。
使用する際には、薄い砂糖水か普通の水に半日ほど付けておきましょう。
砂糖漬けのたけのこを料理に使う際には、調味料で使う砂糖の分量を調整して下さいね。
たけのこの酢漬け
次は、たけのこの酢漬け保存方法についてご紹介します☆
・ビン(ジャムや佃煮の空き瓶など何でもOK!)
・酢・・・たけのこが浸かるくらいの量
①瓶はしっかり煮沸殺菌をしておきます。
②アク抜きをしたたけのこを使いやすい大きさに切り、瓶に入れます。
③たけのこがつかるくらいの酢を入れて蓋をして保存します。
酢漬けしたたけのこは、冷暗所で1年程度の保存が可能です。
酢漬けのたけのこを使う際には、1~2日前から水に付けておきましょう。
そのとき、最低でも2回は水を変えるようにして下さいね。
酢は食べ物を柔らかくしやすい性質がありますので、
酢漬けにするたけのこは、固い部分の方が向いています。
干したけのこ
最後に、干したけのこにして保存する方法についてご紹介します☆
・ざる(平たい竹ざるなど)
・乾燥材
・密封容器
①アク抜きしたたけのこを薄くスライスします。
②ザルに、たけのこ同士が重ならないように並べて天日干しします。
③カラカラになるまで(2~3日程度)乾燥させる。
④密封容器に乾燥剤と一緒に入れて冷暗所に保存する。
もしくは、フリーザーバッグに入れて冷凍保存してもOKです。
乾物にしたたけのこは、冷暗所や冷凍庫で1年程度の保存が可能です。
干したけのこを使用する際には、水に浸けて1時間ほど置き、戻ったたけのこを水洗いして使用して下さい。
たけのこを冷凍保存する方法と保存期間について
食物繊維が多いたけのこは本来、冷凍保存に向きません。
冷凍保存をした場合、解凍した際に味や風味が悪くなってしまったり、
食感が悪くなってしまいます。
それでも冷凍したいという場合には、「す」が入りにくく、比較的美味しく保存できる下記のような方法があります。
①アク抜きしたたけのこをそのままフリーザーバッグに入れる。
②その中にたけのこが浸かる程度まで浄水を入れ、密閉して冷凍保存します。
お水を加えて冷凍保存することで、「す」が入らずたけのこの美味しさが残ります。
使う時は、水ごと解凍してから使用しましょう。
①アク抜きしたたけのこを薄くスライス、もしくは千切りやみじん切りにします。
②水気をしっかりと拭き取り、フリーザーバッグに入れて空気を抜きながら密閉し、冷凍保存します。
たけのこを薄くスライスしたり、千切りやみじん切りにしておくことで「す」が入りにくくなります。
また、すでにカットされているため料理にすぐに使える点も良いですね。
“長期保存”の項目で紹介しましたが、「砂糖漬け」や「干したけのこ」は冷凍保存することが出来ます。
より美味しい状態で保存でき、1年程度の長期保存ができるのでオススメですよ^^
たけのこを冷凍した場合は、1ヶ月程度保存できます。
使う時には、解凍せずにそのまま調理してください。
霜がつくと美味しくなくなるので、なるべく早めに消費するようにしましょう。
まとめ
たけのこには様々な保存方法があり、方法によっては1週間~1年の保存が可能なことが分かりました!
すぐに使うのであれば冷蔵保存や冷凍保存、1年中楽しみたいのであれば長期保存の方法で☆
正しい保存方法で、たけのこをより美味しく長く楽しみましょう^^
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