2019/02/18
3月3日はひな祭りですね。
ひな祭りに女の子の健やかな成長と幸せを祈って飾られるものといえば「雛人形」ですが、
最近では省スペースかつリーズナブルに手に入る、とっても可愛らしい「吊るし雛(吊るし飾り)」にも人気が出ています!
二人目の女の子の初節句にもオススメの吊るし雛(吊るし飾り)。
でもそもそも、吊るし雛(吊るし飾り)の意味や由来って何?
飾り方、しまい方が分からない!
そこで今回は、吊るし雛(吊るし飾り)の意味や由来、飾り方、しまい方についてご紹介します☆
目次
吊るし雛 吊るし飾りの由来とゆかりについて
「吊るし雛(吊るし飾り)」とは、ちりめん細工の様々なモチーフ飾りが連なっており、
その名の通り、吊るして飾る可愛らしいお雛様です。
赤ちゃんが喜びそうな、色合いがはっきりしていて華やかな飾りが特徴です。
吊るし雛(吊るし飾り)には
「初節句でまだ座ってお雛様が見られない赤ちゃんにも、メリーゴーランドのように楽しんでもらおう」
という親心も込められているそうですよ^^
大きさが様々ですので、小さいサイズを選べばスペースを取らずに済み、雛人形の側に置くことで周囲を明るくしてくれます。
そんな吊るし雛(吊るし飾り)ですが、一体その飾りにはどのような意味が込められていて、なぜ飾られるようになったのでしょうか?
まずは、吊るし雛(吊るし飾り)の由来について見ていきましょう!
当時、庶民にとって「雛人形」はとても高価で、なかなか手に入らないものでした。
しかしながら、赤ちゃんの幸せを願う気持ちはどんな親でも一緒です。
そこで、ひな祭りに向けてちりめん細工の手作りの小さなお人形を作り、吊るして飾ったのです。
お母さんや祖母だけでなく、赤ちゃんの周りの人々がみんなで作って持ち寄りました。
赤ちゃんの幸せを周りのみんなで願う、思いのこもったお雛様。
これが吊るし雛(吊るし飾り)の始まりとされています。
とっても素敵なエピソードですよね*^^*
吊るし雛(吊るし飾り)には、赤ちゃんを想うみんなの愛情が込められているのです!
ちなみに、つるし雛(吊るし飾り)の風習は全国でも珍しく、山形県・静岡県・福岡県が「全国三大吊るし飾り」とも呼ばれる“吊るし雛ゆかりの地”となっています。
静岡県では「雛のつるし飾り」、福岡県では「さげもん」、山形県では「傘福」と呼ばれて地域の住人に愛されているそうですよ!
最近では、地域関係なく日本中で愛されるように変化してきています。
吊るし雛 吊るし飾りの意味とは
それではお次に、吊るし雛(吊るし飾り)に使われている「飾り」にはそれぞれどのような意味があるのか、見ていきましょう!
吊るし雛(吊るし飾り)に使われるちりめん飾りは実に様々で、1つ1つの人形にはそれぞれに意味が込められています。
つるし雛(吊るし飾り)のモチーフには動物やお花、野菜や遊び道具など、本当にいろいろなものがあるのですが、
今回はそのうちの一部だけ、その飾りに込められた意味をご紹介します。
子に対する親の温かな気持ちが込められています。
犬・・・「子宝・安産・健康」
犬のお産が軽いことにあやかり、安産、子宝に恵まれるように。子守、厄除けにも。
猿・・・「病や災いが去る」
猿=去るから来ています。
亀・・・「長寿・努力と幸福」
亀は万年生きると言われ、健康と長寿のあやかりを願う縁起物です。
また、一歩一歩たゆみない努力が幸せな人生へ繋がるようにとの想いも込められています。
巾着・・・「幸せな人生・お金に困らないように」
将来の夢を巾着にいっぱい詰めて、幸せな人生を歩みますように。
また、巾着にお金が溜まりお金に困らないように、との意味合いもあります。
唐辛子・・・「悪い虫がつかないように」
元々は虫がつかないようにという目的で雛人形と一緒に保管されていました。
それが後々、可愛い娘に悪い虫がつかないようにという願いが込められるようになったそうです。
よだれかけ・・・「病気にかからないように」
ほうとう(疫病)を避ける意味合いが込められています。
ぞうり・・・「早く歩けるようになりますように」
健脚健康で働き者になれるお守りとして。
七宝鞠・・・「人と人との輪がうまくいきますように」
七宝の形を表す縁起物である七宝鞠は、無限に連鎖する円満や財産の意味があります。
梅・・・「美しく、芯のある生き方を」
厳寒に耐え、凛と咲く梅の花から来ています。
まだまだたくさんの種類がありますが、紹介しきれないのでこの辺で…。
いずれも赤ちゃんの健康と幸せを願う周囲の気持ちがたっぷりと込められていますね。
吊るし雛(吊るし飾り)は「雛人形」の代わりとして、十分な役目を果たしてくれそうです^^
吊るし雛 吊るし飾りの飾り方としまい方は?
吊るし雛(吊るし飾り)の飾り方
伝統とは関係ない地域の方々が、普通に市販されている吊るし雛(吊るし飾り)を飾るのであれば、
市販の「つるし飾り台」に飾る方法が一般的です。
高さや耐荷重などは様々ですので、つるし雛の長さや重さによって選びましょう!
つるし飾り台は、組み立てが簡単で省スペースのものが良いでしょう。
また、天井に直接フックを取り付けて飾る方法もあります。
その際は、設置箇所が吊るし雛の荷重に耐えられるように“梁”や“根太”のある箇所にフックを取り付けると良いでしょう。
商品によっては、台付きのタイプや、門のような形で開いて自立するタイプもあります。
こちらは人形と飾り台がセットなので便利です☆
手作り派はこちら。
ちなみに、吊るし雛(吊るし飾り)を飾る時期は、雛人形を飾る時期と同じで立春~2月中旬頃です。
*雛人形を飾る時期について、詳しくはこちら。→ひな祭りの雛人形はいつから飾る?2017年の場合!正しい時期とは
吊るし雛は1つで飾っても良いですし、複数で飾ってもOKです☆
(設置する数に決まりはありません)
雛人形と一緒に飾れば、とっても華やかな雛祭りのお祝いになりますよ!
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ちなみに、吊るし雛(吊るし飾り)が伝統的な伊豆地方では、輪っか状にした竹に中央に1本と輪の部分に括った4本の赤糸を垂らしてつるし雛を吊り下げ、
5列×11個の合計55個、これを2つ対にして吊り下げて飾るのが正式な飾り方とされています。
このように、昔から吊るし雛(吊るし飾り)にゆかりがある山形県・静岡県・福岡県などでは、それぞれの地域独自の正式な飾り方が確立されているようです。
吊るし雛(吊るし飾り)のしまい方
つるし雛は湿気を嫌いますので、収納する際には“晴れて乾燥した日”を選んでいただくことをお勧めします。
しまう時には、紐が絡まらないように丁寧に保管しましょう。
また、雛人形と同じくつるし雛も「早く片付けないとお嫁に行き遅れる!」と言われています。
ひな祭りが終わったあとの「啓蟄の日」(2017年は3月5日)~3月中旬までを目安に、良く晴れて乾燥した日に片付けるようにしましょう!
*雛人形をしまう時期について、詳しくはこちら。→雛人形を片付ける日の時期やタイミング2017年は?片付け方や保管場所も!
まとめ
いかがでしたか?
吊るし雛(吊るし飾り)には、赤ちゃんの健康と幸せを願う周囲の気持ちがたっぷりと込められています。
自分で作れる「手作りキット」も人気があるようなので、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか?
見た目もとっても可愛いですので、ひな祭りにはぜひ飾って華やかにお祝いしたいですね♡
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