2019/02/18
梅雨の花といえば「アジサイ(紫陽花)」ですね^^
青やピンクに綺麗に咲き誇るアジサイは独特の華やかさがあり、心惹かれる方も多いのではないでしょうか。
そんなアジサイは日本在来の植物であり、日本の風土に適した花でもあります。
今回は、アジサイを「苗から自宅で育ててみたい!」という方のために、地植えと鉢植えの場合に分けて、適した時期や場所と方法についてご紹介いたします☆
また、育てる際の肥料・水やり・植え替えの仕方、青色のアジサイにする方法やピンクのアジサイにする方法についてもお話していきます。
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目次
アジサイの苗の鉢植えの時期と方法は?
アジサイの苗は1年中購入できますが、苗を植えるのに最も適した時期は3~4月頃、もしくは9月頃です。
育て始めるときは、まずはアジサイを「ピンク」にしたいのか「青」にしたいのかを決めましょう☆
ピンク色のアジサイを育てたいならアルカリ性が強い土、青色のアジサイを育てたいなら酸性の土が必要になります。
「色んな色のアジサイを育てたい」という希望がある場合には、土をアルカリ性と酸性で分けられる「鉢植え」がオススメですよ^^
鉢植えの場合には、アルカリ性の土、酸性の土、それぞれ園芸店やホームセンター、通販などで手に入りますので、そちらを利用すると良いでしょう。
鉢選び
まずは鉢選びから。
鉢はなるべく大きめの、幅が広い物を選びましょう。(苗ポットより二回り以上大きいものがベター)
アジサイは横に根を張る性質を持っているので、広い鉢に植えることで枝も横に広がり、花づきが良くなります。
鉢選びができたら、あとは以下の手順で植えていきます。
鉢植えの方法
①まず、鉢底に軽石や鉢底石を敷きます。
②その上から鉢の高さの1/2程の土を入れます。
③ポットから苗を取り出し、手で軽く根をほぐします。
④苗を鉢に植え、周りに土を入れて苗を安定させます。
ここまで完了したら、たっぷりと水やりをしておきましょう。
鉢を置く場所
アジサイが根付くまで、基本的には日陰に置くようにしましょう。
根付いた後は、夏場は半日蔭に置きます。
花が咲いているときに直射日光に当てると、日焼けにより花の寿命が短くなります。
開花を長く楽しむためにも、夏場の直射日光は避けましょう。(アジサイの開花時期は5月~7月頃です)
また、冬は霜や低温に当たると花芽が傷むため、太陽の当たる場所、かつ冷たい風の当たらない場所に置きましょう。
例えば玄関などがオススメですよ^^
室内に置く場合は、明るい窓辺がオススメです。エアコンの風には注意しましょう!
アジサイの苗の地植えの時期と方法は?
アジサイの苗を地植えする場合に最も適した時期も、鉢植えと同様に3~4月頃、もしくは9月頃です。
庭などに地植えしたいという場合にも、アジサイを「ピンク」にしたいのか「青」にしたいのかによって土選びをしていきましょう!
ただし、地植えの場合は市販の土を巻くわけにもいきませんので、土作りから始めます。
(土作りの方法については「青色アジサイとピンクアジサイの土作り」の項目で説明しています。)
※アジサイの種類によっては土壌の質に関わらず、ピンクの花を咲かせたりブルーの花を咲かせたりする種類もあります。購入時に確認しましょう。
まずはアジサイを植える場所選びから開始します☆
植える場所
アジサイを地植えする場合は、植える場所選びが重要です。
風通しが良すぎると、冬場に冷たい風の影響を受けて新芽が出てこなくなる「芽飛び」という現象が起こり、夏場に西日が当たる場所では葉焼けや水切れを起こし、枯れてしまう恐れがあります。
ですので、出来るだけ風通しが良すぎず、夏場に西日が当たらない場所を選びましょう!
植える場所が決まったら、苗を植える2~3週間前には土作りをしておきましょう。
青色アジサイとピンクアジサイの土作り
【青色のアジサイ】
青色のアジサイにしたい場合は酸性土を作ります。
用意するものは、赤玉土、鹿沼土、ピートモスです。
赤玉土6:鹿沼土3:ピートモス1の割合で混ぜて耕し、2週間ほど寝かせておきましょう。
【ピンク色のアジサイ】
ピンクのアジサイにしたい場合はアルカリ性が強い土を作ります。
用意するものは、赤玉土、腐葉土、苦土石灰です。
赤玉土7:腐葉土3+苦土石灰を一握りの割合で混ぜて耕し、2週間ほど寝かせておきましょう。
雨が降ると酸性に傾くため、雨が降り続けた場合にはアジサイの株元に苦土石灰を一握り巻くと良いでしょう。
※苦土石灰の量を増やしすぎると土壌が劣化してアジサイが育たなくなるリスクもあります。ご注意下さい。
土づくりが終わったら、いよいよアジサイを植え付ける作業に入ります!
地植えの方法
①まずアジサイを植える場所に、苗より一回り大きな穴を掘っていきます。
②そこに苗を植え、周りに土を入れていきます。
③水やりをして、周りの土を固めて苗を安定させます。
以上で完了です!
アジサイの肥料や水やりと植え替えについて
アジサイの苗の鉢植え、地植えが無事に完了したら、あとは育てていくだけです^^
アジサイを上手に育てるには、水やり、肥料、植え替えがポイントとなります。
それではまずは「水やり」のポイントから見ていきましょう!
アジサイの水やり
「アジサイは梅雨に咲く花」ということを考えてもらったら分かるかと思いますが、アジサイは基本的に水を好み、乾燥を嫌います。
鉢植えの場合は乾燥しやすいので、土の表面が少し乾いたら鉢の底から水が流れ出るくらいにたっぷりと水やりをしましょう。
(ただし、受け皿付きの場合は根腐れの原因になりますので、溜まった水は必ず捨ててください。)
特に春から夏にかけては水をよく吸い土が乾きやすいので、朝と夜の2回、土が渇いていないかチェックしてください。
また、アジサイは冬になると完全に落葉しますが、決して枯れているわけではありませんので水やりを継続してください。
冬の間は乾き具合を見ながらで良いですが、2日に1回程度の水やりが目安です。
地植えの場合は、水やりは不要です。
基本的には、自然の雨だけで育ちます。
ただし、日照りが続いたりして乾燥する場合は、株の周りにワラや腐葉土を被せて乾燥を遅らせ、保湿性を高めると良いでしょう。
アジサイの肥料
アジサイを綺麗に、たくさんの花を咲かせるためには適度の肥料が必要です。
鉢植え・地植えともに、①花が咲き終わった後の7~8月、②11月~12月頃に一回ずつ与えると良いでしょう。
肥料は、①の夏~初秋では新芽を大きく育てるための目的で、秋に花芽ができるまでの短期間で生長させなければいけないので速効性の肥料が適しています。
具体的には、速効性の化成肥料を与えるか、10日に1回程度液体肥料を施します。
②の冬場に与える肥料は、春に新しい葉を広げて花を咲かせるまでをしっかりと支えるための目的で、成分がゆっくり効いて長続きする緩行性の肥料がオススメです。
具体的には、油かすと骨粉を混ぜた物を株元に与えます。
アジサイの植え替え
鉢植えしたアジサイについては、根づまりを起こしやすいため1~2年に1回は植え替えが必要です。
花が咲き終わった7月下旬~9月頃を目安に、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
地植えのアジサイの場合は植え替えは不要ですが、花の色を変えたいなどの理由で土を入れ替えたいときは11~3月上旬頃を目安に植え替えます。
根を傷つけないように株を掘り上げ、根を軽くもみほぐしてから新しい土に入れ替えましょう。
まとめ
いかがでしたか?
街中でよく見かけるアジサイですが、自分で育てるためには色々なコツが必要であることが分かりました。
アジサイを育ててみたい!という方は、ぜひ参考にして立派なアジサイを咲かせてくださいね^^
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