2019/02/18
餡かけ、かきたま汁、から揚げの衣、お菓子作りなど、様々な場面で活躍する片栗粉。
しかし、いざ片栗粉が必要なときに「うっかり、片栗粉を切らしてた!」なんてことはありませんか?
わざわざ買いに行くのは面倒だし、どうしよう…と困った経験、私もあります。
こんなとき、何か代用になるものがあれば助かりますよね!
そこで今回は、片栗粉の代用に小麦粉は使えるのか?
とろみ付けは可能であるか?
また、米粉やコーンスターチなど他にも使えるものがあるのかどうかについて調べてみました☆
目次
片栗粉の代用に小麦粉は使える?
そもそも片栗粉とは、精製したデンプン(澱粉)100%の粉のこと。
原料はジャガイモのデンプンです。
片栗粉はから揚げの衣を作ったりする時にまぶす目的としても使われますが、一番の特徴は独特の「とろみ」。
水に溶いて熱を通せばとろみがついて、透明感のある仕上がりになります。
また、冷めるとさらっとした液状に戻りやすいのも片栗粉の特徴。
一方、小麦粉はというと、精白した小麦を挽いた粉のこと。
こちらも70%以上がデンプン質で出来ているため、結論から言うと小麦粉で片栗粉の代用は可能です☆
片栗粉の代用に小麦粉でとろみを出すのは可能?
餡かけやかきたま汁などを作りたいときに、小麦粉でとろみを出すのは可能です!
小麦粉をとろみ付けに使う時には、片栗粉と同じ要領で『水1:小麦粉1』の割合で溶かして使いましょう。
しかし、小麦粉の粉は片栗粉に比べて粒子が小さい上にタンパク質を含んでいます。
このため、片栗粉に比べて焦げやすいという欠点があります。
焦げ防止のためには、水でよく溶いてから使用するようにしましょう。
また、片栗粉に比べて重くドロッとしており、色も白く濁った仕上がりになります。
これ以外にも、様々な料理で代用が可能です。
(片栗粉は表面がサクッと揚がりやすく、見た目は白っぽい。)
・揚げ出し豆腐…小麦粉を使うとカリっとした食感になる。
(片栗粉はツルンとした食感)
・いももち…小麦粉を使うともっちり感に欠ける。
(片栗粉のほうがもちっと仕上がる)
・クッキー…小麦粉を使うとしっかり固めに仕上がる。
(片栗粉を使うとサクホロ感が出る)
・ケーキ…小麦粉を使うとしっとりふわふわに仕上がる。
(片栗粉を使うとサクサク感が出る)
・餅系のお菓子…小麦粉を使うともちもち感に欠ける。
(片栗粉のほうがもちもちに仕上がる) …etc
片栗粉の代用に米粉やそれ以外は使える?
片栗粉の代用として、仕上がりには欠けるものの小麦粉が使えるということが分かりました☆
では、小麦粉以外にも何か代用できるものがないか、これから見ていきましょう!
米粉
米粉とは、その名の通りお米を粉にしたものです。
原料のお米には、約77%のデンプンが含まれています。
よって、基本的には片栗粉の代用が可能です☆
から揚げの場合、カリッと軽い食感に仕上がる上に油をあまり吸わないという特性があります。
ですので「むしろ米粉が良い!」という声も多いようです。
とろみ付けに使う場合は、鍋に入れる前に別の容器でよく溶いておくことがポイントです。
比較的ダマになりにくいとされる米粉ですが、米粉は熱で固まる性質があります。
ですので、鍋が煮立っているところに直接入れると固まりができてしまうことがあるのでご注意下さいね。(これは片栗粉でもよくあることですね)
また、見た目は白く濁った色に仕上がります。
このほか、6~7%のタンパク質を含んでおり、片栗粉に比べてやや焦げやすいので気を付けましょう。
米粉をとろみ付けに使う時には、片栗粉と同じ要領で『水1:米粉1』の割合で溶かして使いましょう。
白玉粉
白玉粉とは、もち米を洗って水に浸したあとに水を加えながら挽き、沈殿したものを乾燥させて作ったものです。
白玉粉はもち米の中のでんぷん質を中心に取り出したものなので、結論から言えば片栗粉の代用が可能です☆
しかし、白玉粉の特徴として、サラサラの粉ではなく大きい粒状の製品が主です。
なので、そのまま片栗粉の代用にして使うにはやや使いづらいでしょう。
とろみ付けに使いたい場合は、水にしっかり溶いておくことがポイントです。
また、見た目は白く濁った色に仕上がります。
使用する白玉粉によっては、やや甘味を感じることもあります。
白玉粉をとろみ付けに使う時には、片栗粉と同じ要領で『水1:白玉粉1』の割合で溶かして使いましょう。
餅粉
餅粉とは、もち米を粉状にしたものです。
こちらも米粉と同様に多くのでんぷん質が含まれており、片栗粉の代用が可能です☆
から揚げに使うとサクサクに揚がり、とても美味しく仕上がります。
また、もち粉も米粉と同様に熱で固まる性質があります。
ですので、鍋が煮立っているところに直接入れると固まりができてしまうことがあるので注意しましょう。
また、見た目は白く濁った色に仕上がります。
餅粉をとろみ付けに使う時には、片栗粉と同じ要領で『水1:餅粉1』の割合で溶かして使いましょう。
コーンスターチ
コーンスターチはトウモロコシのデンプン(澱粉)から作られた粉のこと。
お菓子作りに使われることが多く、カスタードクリームやチーズケーキなどに使用されます。
原料は異なりますが、片栗粉とコーンスターチはどちらもデンプンからできているため基本的には代用可能です。
しかしながら、原料の違いによる「風味」の違いがありますので、味の薄いお吸い物などに代用するのはおすすめしません。
例えば、揚げ衣や焼き菓子の材料として少量のみ使う場合には大きな問題はないでしょう。
から揚げに使うとカラッと仕上がります。
コーンスターチをとろみ付けに使う場合は、冷えてもとろみがゆるくならない特性がありますが、見た目は白く濁った仕上がりになります。
コーンスターチをとろみ付けに使う時には、片栗粉と同じ要領で『水1:コーンスターチ1』の割合で溶かして使いましょう。
葛粉
葛粉とは、秋の七草の一つである「クズの根」のデンプンを精製して作られた粉のこと。
しかし葛粉100%のものは高価で手に入りづらく、市販の多くは小麦やサツマイモ、ジャガイモなどのデンプンが混ぜられたものです。
葛粉は主に、くず切りや葛餅などの和菓子の材料として使われます。日本料理店などでも使われていますね。
こちらも片栗粉の代用は可能です☆
葛粉は片栗粉より粘度が低めなので、使用量を増やして片栗粉よりも長めに加熱すればとろみが出やすくなります。
ただし、葛粉は商品によって原料が異なるため、とろみを出すときに「この分量に対して○割の水で溶くと良い」などの量が決まっていません。
なので、ご自身で様子を見ながら丁度良い具合を見つけてみて下さい。
また、冷えると固まるという特性があるため、とろみ付けに使う場合は作ってすぐに温かいうちに食べた方が良いでしょう。
天ぷら粉
メーカーによって成分は異なりますが、基本的は小麦粉とデンプン、卵、ベーキングパウダーから出来ています。
色々混ざっていますが、こちらも片栗粉の代用は可能です。
唐揚げの衣に使うと、コツ要らずでサクサクに仕上がります。
また、とろみ付けも可能ですが、片栗粉よりもやや弱いとろみになります。
天ぷら粉も商品によって原料が異なるため、とろみを出すときに「この分量に対して○割の水で溶くと良い」などの量が決まっていません。
ご自身で様子を見ながら丁度良い具合を見つけてみて下さい。
見た目は白く濁った色に仕上がります。
じゃがいも
そもそも、片栗粉はジャガイモのデンプンで出来ているもの。
あくまでもじゃがいもに含まれているデンプンは、じゃがいもの成分の中の“一部”ですが、片栗粉の代用が可能です☆
さすがに揚げ物の衣にはなりませんが、とろみを出したい時には有効です。
じゃがいもに含まれるデンプンは、加熱すると糊化する性質があるのです。
じゃがいもでとろみを出す時には、生のまま摩り下ろして使うか、加熱したものをつぶしてから使いましょう。
使用する量は、例えばシチュー3~4人分に対してじゃがいも1個程度が目安です。
まとめ
片栗粉の代用として、小麦粉だけではなく色々なものが使えるということが分かりました!
完全に片栗粉の代用になるものはありませんが、それぞれの特性を理解した上で、いざという時にはお役立てくださいね^^
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